鳥海ダムの目的
PURPOSE
- 洪水被害の軽減
ダム地点の計画高水量780㎥/sのうち700㎥/sを調節し、ダムからの放流量を80㎥/sに抑えることで、子吉川流域の洪水被害の軽減を図ります。 - 流水の正常な機能の維持
渇水期でも子吉川の水利用が安定して行えるようにダム湖の水を子吉川に補給するほか、塩水遡上の低減など、河川環境の保全を図ります。 - 水道用水の供給
由利本荘市に対し、新たに1日最大20.670㎥(0.239㎥/s)の水道用水の取水を可能にします。 - 発電
秋田県がダムの放流水を活用して最大出力990kW、年間発電量約7,000MWhの発電を行います。
台形CSGとは?
What's trapezoidal CSG dam
最近日本で開発された、新しいダムの型式です。
砂礫(されき)にセメントと水を混ぜて固めて作ったCSG(Cemented Sand and Gravel)を使って、台形のダムを造ります。
日本では、ダム本体をCSGで作ったダムは現在5か所が完成・運用中です。鳥海ダムは6番目のダムとして計画されています。
工事概要
ABOUT
工事名 | 鳥海ダム本体建設(第1期)工事 |
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工事場所 | 秋田県由利本荘市鳥海町百宅地内 |
工事期間 | 令和6年5月22日~令和10年11月10日 |
発注者 | 国土交通省 東北地方整備局 鳥海ダム工事事務所 |
受注者 | 西松・奥村・フジタ特定建設工事共同企業体 |
形式 | 台形CSGダム |
堤高 | 81.0m |
堤頂長 | 380.4m |
堤頂標高 | EL423.0m |
堤体積 | 143.8万㎥ |
工事内容 | 本体基礎掘削工V=約845,000㎥(全体:約845,000㎥) 材料採取工V=約3,596,000㎥(全体:約3,596,000㎥) CSG打設V=約1,162,000㎥(全体:約1,470,000㎥) コンクリート打設V=約109,000㎥(全体:約242,000㎥) 基礎処理工L=約21,000m(全体:約44,000m) 法面工1式、濁水処理設備運転工1式、雑工事1式、仮設工1式 |
鳥海ダムJV工事事務所
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